京都府立植物園

100年の歴史に寄り添うサポーターとして

京都府立植物園の開園100周年を記念し、Byaku LLCは植物園サポーターに就任しました。
日本では栽培困難とされる中、30年の歳月を経て赤い花を咲かせた「白檀(ビャクダン)」に光を当て、その生命力を伝える活動をスタートさせました。

歩み
2024年6月: 植物園サポーター就任。香りのワークショップ開催。
2025年5月: 大阪・関西万博 関西パビリオン・京都ブースにて「幽玄の香」を展示。
2025年9月: 万博連動イベント「LIGHT CYCLES KYOTO」コラボレーション。

LIGHT CYCLES KYOTO との共鳴

開園100周年を祝し開催される没入型ナイトウォーク。

世界最高峰のアート集団「モーメント・ファクトリー」が、歴史ある温室を光と音で彩ります。

Byakuは、デジタルアートで可視化された「植物の隠れた言葉」を、香りとして持ち帰る体験をデザインしました。

第一弾:白檀オーガニックミスト、アロマストーン(バラ・泰山木)

第二弾:植物園アロマウッド・ストーン(ヒマラヤスギ)

プロジェクトチームメンバーのひとこと

平塚 健一 様
京都府立植物園 技術課 課長

京都府立植物園と白檀

京都府立植物園にとって、熱帯産で希少性が高い白檀の栽培は、日本での栽培実績がほぼないという大きなハードルからのスタートでした。最大の難関は、白檀が単体ではうまく育たず、生育の初期段階で他の植物に根を伸ばし、養分を吸収する「半寄生植物」であるということでした。

手持ちの個体数が限られる中、植栽場所や寄主(きしゅ:寄生する相手)について試行錯誤が繰り返されました。例えば、トウガラシとの組み合わせは水分の要求量が異なるため困難でした。しかし、イネ科の植物や、過去に全く栽培実績のなかったクズウコン科の植物を寄主とする独自の挑戦が功を奏し、花を咲かせるまでに至りました。鉢植えでの初期段階(約1〜2年間)は寄主によるサポートが必要ですが、温室に定植して根がしっかりと張った後は、イネ科の寄生先がなくなってしまっても、白檀単体で力強く自立して育っています。これは、特定の菌類がいないと初期生育がうまくいかないラン科植物にも似た、特異な生育サイクルと言えます。

京都府立植物園とByakuLLCとの取組について

試行錯誤の末に花を咲かせた白檀は、植物園にとって非常に思い入れが深く、誇りを持てる植物です。しかし、一般的に白檀といえば「お香」や「扇子」といった古風なイメージが定着していて、現代ではその扇子も使われることも少なくなってきました。そのため、白檀の本来の魅力や面白さを一般の方に伝えるのが難しいという課題を抱えていました。

今回、ByakuLLCのサポートのもと、白檀の良さを知ってもらうための魅力的なオリジナルグッズを制作するプロジェクトが実現しました。新たな取り組みにより、「この素敵な商品の元になっているのが、植物園で育ったゆかり深い植物との組み合わせ」と、新鮮な驚きを持って受け入れてもらうことが期待できます。本プロジェクトは、白檀にこれまでにない新たな光を当て、その隠れた魅力や価値を現代のライフスタイルに合わせて広く伝えていくための素晴らしいきっかけとなっています。

「体験を持ち帰る」という新しい試み

及川  良平 様
CCC アートラボ 商品開発

今回のグッズ制作は、幻想的な「植物 × 光」の景色に触れた体験から、「植物園の魅力を日常に持ち帰れる“記憶”として残したい」という思いを出発点にしました。

京都府立植物園の歴史や園内の意匠、日本画の植物表現を取り入れながら、初めて来園する方でも手に取りやすく、長く大切にしたくなるデザインを目指しています。

また今回の取り組みでは、地域事業者との共創も大きなテーマでした。Byakuとのコラボでは、園内で育つ植物の香りを自宅でも楽しめるフレグランスストーンを制作。実際に植物園の植物を“体験として持ち帰る”という、歴史の中でも新しい試みとなりました。

京都府立植物園 概要

大正13年(1924年)に開園した、日本最古の公立植物園。約24万㎡の敷地に1万2000種の植物が息づく「生きた植物の博物館」です。金閣寺や北山連峰をモチーフにした国内最大級の観覧温室は、京都の歴史と優雅さを象徴するシンボルとなっています。

京都府立植物園HP